工夫庵のこだわり
工夫庵の強みと信念

和風のデザインは工夫庵にお任せください。

弊社は長年友禅の婚礼ふとんの側を製造販売しておりました。豪華絢爛な飾りふとんは生活様式が変り無くなりましたがそのデザインに長年携わって居りましたので、コト和風のデザインについては森英恵・宇野千代・芹沢啓介などのキャラクターものも手がけた事も有って様々な無形のソフトを持っています。その財産を今の世の中に合うようアレンジして商品化しています。生活は洋風化されましたが日本人の遺伝子の中に「和」を求める何かがあり最近の和風ブームで弊社の和風座布団は、大変重宝頂いています。
また従来、座布団は「足が痛くならない」、「床着きがしない」、「温かい」など、機能性が強調されていました。しかし最近は、それに加えインテリアの一つとして考えられ、「お部屋の雰囲気に合わす」、「洋風の部屋にワンポイントとして使う」などインテリア性も重要視されています。そのため、弊社ではインテリア コーディネイターとしてそのお手伝いが出来る様に頑張っています。

座布団生地へのこだわり

座布団カバーの生地は風合いを大事にしています。

座布団用の生地の要件は丈夫・やや肉厚・洗濯収縮が少ない等です。その要件を充たすため、弊社では、糸と密度で機屋さんに製織をお願いしています。また、染め上がりの風合い(フッワとした感じ)も大切です。風合いを出すために、製織後の糊落としの練(ネリ)も注文を出し、乾燥もテンションを掛けぬように気を付けてもらっています。このようなこだわりにより、弊社の座布団は良い風合いを出しています。
綿の座布団は肌に温もりを感じその風合は素朴で日本人に真向きと思います。それになんといっても地球に優しい繊維です。綿のザブカバーを大切に作って行こうと思っています。

手作りのこだわり:柿渋染

工夫庵では、染色後は機械乾燥でなく、天日乾燥で風合いを大事にします。
そして絵付けは、1つひとつ職人が手作りで仕上げていきます。
手間ひまかけて、良いものを丁寧に作り上げていくのが、工夫庵の信念です。

<柿渋染(かきしぶぞめ)とは>
柿渋染めは、古来より耐久性に富み、防虫殺菌にも優れたものであり、番傘、魚網の補強、酒袋などにも使用されてきました。そんな柿渋染めを現代の感性にあわせ、その可能性を追求してみました。
製造行程としては天日乾燥による発色です。晴天日約3週間太陽光線にあて2~3回染色・乾燥を繰り返し、重ね染めをして発色させています。染色は1反づつ手染めしているため濃度差ができますのでご了承下さい。この染めは1年から2年は変化します。いま染まっている色は、日が経つにつれ深く味わいのある古来の茶に変化していきます。多少の色むらもありますが、均一化された現代のものでなく、むら染めも味としてお楽しみ下さい。

* 柿渋染めされた生地に1枚づつ職人が手書きで絵を書いていきます。同じものは2つと存在しません。

手作りのこだわり:友禅染

工夫庵の商品は、1つひとつ職人が手作りで仕上げていきます。
伝統の友禅染め技術を活用し、こだわりの座布団を作っています。

<友禅染とは>
優れた技術を持った染工場で友禅染の座布団を加工して居ります。職人さんが一色づつ 座布団サイズの型を持ち板の上に貼られた白生地にへらにて色糊を丹念に擦っていきます。その厳しい手作業のお陰で機械では出せない深み有る きれいな色が表現できます。次にその生地を蒸して色を定着し水洗して不要の色糊を洗い落とし整理へ進みます。

手作りのこだわり:藍染め

<藍染(あいぞめ)とは>
藍染めは、黄色人種の日本人の肌に非常に似合い、誰もがそれぞれの雰囲気を醸し出して、着こなしをしてしまう不思議な感性を持った色なのです。
それに、過去の歴史を見ても、防虫、解毒、保温と三拍子そろった薬効は農耕民族の日本人の日常生活に欠かせないものとして発展し、あらゆる染色技法が駆使され日本独自の藍染めの文化を開花させたのです。近年では伝統の藍を見直す人が増えており、衣・住へ現代の感性を取り込んだ新しい表現をしています。
忘れることのできない大切な染色なのです。

* 藍染めも、1枚づつ職人が手で染めていきます。ここを込めた商品づくりに取り組んでおります。

手作りのこだわり:墨染め

<墨染め(すみぞめ)とは>
墨染めの墨は「すみ」「ぼく」または「もく」とも読めますが、その文字の組合せから想像できることは黒い土です。物を焼いた時に発生する煤を集めて墨を作とるいう技法は古くからあり、初めの一説には中国古代ともいわれています。
古来中国では、松を燃やした松煙を原料とするために青味の黒になり、唐墨は青墨ともいわれています。それに対し日本では主に菜種油煙りを原料にして赤みの黒になるのです。
このように墨には微妙なニュアンスの違いがあり、また「墨の五彩を兼ねる」といい、濃い順に焦・濃・重・淡・清の階調があります。色彩感においても、禅の思想と水墨画の普及によって好意的に扱われるようになり、それまでの色彩画を敗り、色彩を使わない墨一色という絵画として認められたのです。墨は精神的に五彩すなわち色彩であるとされ、今日墨色は禅的精神として日本人の生活文化美意識の中に深くとけ込んでいるのです。味わいある「日本の黒」としてお楽しみ下さい。

* 職人が1つひとつ手作りで仕上げています。和室にぴったりの墨染め座布団をご利用ください。

手作りのこだわり:墨染め

<襲染め(かさねぞめ)とは>
襲染は、藍と柿渋を重ね染した新しい天然染です。 手間のかかる手染作業で微妙に色合いも異なりますが、まるで時を重ねた古布のような深みと、渋い色彩の「襲染」が、新しく生まれました。

工夫庵の品質管理

座布団カバーの縫製は専属の協力縫製工場でお願いしています。
縫製工場では、縫製後の不良縫製のチェックは 勿論針の検針チェックは記録を取って品質管理をしております。
丈夫で長持ち、そして安心して使えるよう日々努力しております。

工夫庵の在庫管理

最近は昔式の直綿入の座布団は少なくなりカバー式が多くなりましたが、弊社はそれに対応すべく努力しています。

例えば柄・色の種類が多いので売れ筋についてはある程度カバーの在庫は持っては居りますが、特殊なカバーは生地で在庫を持つようにして受注後直ぐ縫製加工に入り敏速に対応出来るようにして居ます。
常にお客様に迅速に商品をお届けでくきるよう、日々努力しております。

中綿へのこだわり

座布団は先ず色・柄がきれいとかお部屋に合うとかの見た感じが大事ですが、次に座って気持ちいいとか足が痛くないとか暖かいとかの機能が大切です。

機能性については中綿を吟味して綿90%ポリエステル10%のブレンドしたわたを使用しています。

それは適当な嵩(かさ)があり嵩べりが少ないのが最適なのです。
(座った時に、適度にフワッとクッションのようになる)
更に中芯に薄いウレタンを使用し床着きを出来るだけ防ぐようにしています。
それと歴史ある座布団です。お客様にはいろいろなご要望があると思いますが、それに対応出来る様にしたいと思っています。

座るとしびれが切れるとかよく言われますが、将来はしびれの切れない機能のある座布団を作るのが、私たちの夢であり目標です。また、最近は、足の悪い方が増えて来ましたので、そういう方に優しい座布団が出来ればと思っています。

 

カバーを取った座布団です

座布団の断面図です。
中心にウレタンを入れて、
床にひっつくような感じ(床付)を防いでいます。


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京の座布団やさん 工夫庵 by 一宮株式会社

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